こだわり抜かれたものとは、どんなものなのか。

今、受講生の方のちょうど半分が、iPhone を使い、

あとの半分が、iPhone 以外のスマートフォンを

使用しているので、スマートフォンを例にあげて

お話してみましょう。

Galaxy と iPhone

定番のスマートフォンに、Galaxy があります。

スマートフォン  パッケージ

機能的には、悪いスマートフォンではありません。

むしろ、動作がキビキビしていて、高性能なスマートフォンです。

ところが、これは、作品というよりは、製品なのです。

 

一方、iPhone は、製品というよりも、作品と呼びたくなるものです。

iPhone パッケージ

その違いは、スマートフォンの機能以外の部分にも、

こだわりが見られるというところです。

普通は意識しないような部分にまでこだわる

Galaxy のパッケージは、普通の箱です。

Galaxy を購入した時に、その箱を受け取っても、

その箱自体に意識を向けることはないでしょう。

 

ところが、iPhone は、箱を受け取った時、

その箱自体に感動を思えます。

箱の手触りが、明らかに普通では無いからです。

滑らかに、手に吸い付くような何とも心地良い手触りです。

 

そして、箱の蓋のほうを持つと、iPhone の重みで、

ゆっくりと本体の入った箱のほうが、落ちてきます。

それは、まるでiPhone が、

空気吸い込んでいるような錯覚を覚えるほど、

ゆっくりと、そしてスムーズに落ちていきます。

アップルの製品は、

そんなことろまで計算され尽くされているのです。

 

 

箱にそこまでこだわっているものが、

本体にこだわっていないはずがないと、

ますます期待感が膨らみます。

 

箱を受け取った時の手触りに感動し、

箱を開けるときの動きに感動し、

iPhone と対面した時、そのフォルムの美しさに感動し、

電源を入れた時、画面の鮮明さに感動します。

こだわり抜かれた作品は、すぐに分かります

あなたの作るワイヤークラフトには、そんなこだわりがありますか?

パッと見た印象は同じ。

でも、目を近づけて、じっと見てみると、

細かい所にこだわっている作品は、すぐに分かります。

きれいに作ってあるな~と思わず声が出てしまうほど。

また、それを手にとった時、

U字とめが、しっかりできている作品は、グラつきもなく

がっちりとした力強さを感じます。

 

ワイヤークラフトは、直線と曲線の組み合わせです。

曲線の美しさをどこまで出せるか。

直線のまっすぐさをどこに活かすか。

それが、「こだわり抜かれた作品」です。

 

課題作品として、いくつかを提出してもらいましたが、

とりあえず形にして出したんだなと思われるものと

きれいにしっかりと作られているな~と思わず唸ってしまうもの。

その差は、歴然としています。

今後複雑なテーマに進めば進むほど、

その差は開いていきます。

まだ、今なら、その差を縮め、逆転することだって

充分に可能です。

 

手早く作って、製品を大量生産するのか、

一つのものにとことんこだわり抜いて、

気持ちのこもった「作品」を生み出すのか。

 

あとは、あなたの意識です。